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騒音性難聴を防ぐ

今日は
騒音性難聴を考える
について研究したいと思います。


前記事に引き続き
楽家にとっては欠けがえのない
”耳”についてレポートさせて頂きます。


昨日も書きました通り
音が聴こえずらくなる(聴力低下)
のことを、一般的に”難聴”と呼んでいます。


この難聴というのは
調べたところ、騒音でもなることが分かりました。


これを、騒音性難聴と言います!


しかも騒音に、慢性的にさらされている内に
進行していく難聴のことを指します。


では、どのくらいの大きさを長く聴いていると
この騒音性難聴になりやすいかと申しますと
80dB(デシベル)以上の騒音
ということが調べから分かりました。


「80dBってどの程度の大きさ?」
と思った方もいらっしゃると思いますので
これも調べてみましたところ
地下鉄の車内で窓を開けた状態
電車内で窓を開けた状態

という参考資料がありました。


ですから、電車内でも
窓が開いていない状態でしたら
ギリギリ80dB以下ということになる訳です。


それに、JRを始めとする路線では
新型車両というふうにリニューアルしているので
以前より、車内の騒音が軽減されているそうです。


ちなみに、ロックコンサートなどは
余裕で100dBを越えているそうで
100dBで毎日音楽を1時間聴いていると
5年後には高確率で難聴になる

というふうに唱えている資料もありました。


「なら安心じゃ~ん!(●´ω`●)ゞ」
と思った方、ちょっと待って下さい!


もし、電車内で「周りがうるさい」と思ったら
あなたは何をされますでしょうか?


実はこれを、ワタクシも今まで
当たり前のようにやってしまっていました…


「周りがうるさい」と思ったら
イヤホンで音楽を聴いたりしませんか?


イヤホンをすることにより
好きな音楽を聴けるし、周りの雑音も遮断できるし
良いことばかりじゃ~んと思うかもしれません。


しかし、ここにちょっとした落とし穴
が潜んでいたので、以下も続けてお読み下さいね☆


周りがうるさいと思って音楽を聴く
ということは、周りの音を遮断するために
周囲の騒音以上の音量に設定する
ということをされていませんか?


実は、ここが落とし穴と言われております!


つまり、周囲の騒音を遮断する音量が
80dBを越えてしまっている
ということになり、結果慢性的に
80dB以上の音量で聴き続けている
という状況を生み出してしまっている訳です。


これでは本末転倒ってヤツですよねぇ…


なので、周りがうるさいなぁ~っと感じて
イヤホンで音楽を聴く場合は
周囲の雑音が少し聴こえるくらいの
音量設定をすることで耳が守れる

ということを意識しておくと良いと思います。


また、騒音性難聴というのは
4000Hzを中心とした”高音域”から
聴力損失が最初に表れるそうです。


これは、音響エンジニアの人でしたら
4000Hz(4kHz)がどのくらいの音域なのか
想像がつくと思いますが
一般的には「何それ?」という場合が
多いかと思います。


参考までに、4kHzという音域を例えますと
イヤホンやスピーカーで音楽を聴いていて
「何かちょっと音がこもってるなぁ…」
というふうに感じてしまったら危険
と覚えておけば、まず間違いないと思います。


なぜ危険かと申しますと
この「こもっている」を感じてしまったら
難聴がかなり進行している場合が多い
という理由からなのです。


普段の日常会話の周波数って言うのが
約500Hz~2000Hzくらいの音域
であるため、難聴の進行が始まる4kHzというと
普段ではあまり自覚がないそうです。


日常会話が聴き取りずらい
というところまで来ている場合
かなり難聴が進行していることが多く
しかも、厄介なことに
1度進行してしまうと元に戻しにくい
というのが難聴の特徴です。


では、どうやって日常でチェックをするか…


ワタクシが定期的にやっている方法を
掲載させて頂きますので
皆さん(特に音楽を志している方)
今すぐご自分の耳(両耳)をチェックして下さい☆


この方法は、iTunesを使って行います。


もしなければ、オーディオ機器の
イコライジング機能があれば代用可能です。


チェックに使う音楽は何でも良いので
ご自分が普段聴いている音楽を
いつも通りに流します。


そして、イコライジング機能を
フラット(ノーマル)な状態にします。


この状態で高音がこもって聴こえる
という方がいらっしゃいましたら
騒音性難聴の可能性がないとは言えません。


1度、お近くの耳鼻科に行くことを
お勧めさせて頂きます。


このやり方で注意すべきことが
MP3などのエンコードの具合で
最初からこもった音質になってないか

ということも同時にチェックするということです。


これを防ぐために
直接CDのまま聴いて
4kHzがちゃんと聴こえているか

ということをチェックすると良いでしょう!


逆に、イコライジング機能で
4kHzを思いっきり下げた状態を作り
「こういうふうにこもって聴こえたら難聴」
ということを覚えておくことも
難聴を予防することにつながると思います。


スタジオでリハーサルをした後
録音したリハ音源を聴きながら帰る
という行為は、何気なくやっている行為ですが
疲れている耳に追い打ちをかける
という危険な行為だったんですねぇ(゚_゚i)


また、耳鳴りは難聴の初期症状
とも言われているそうです。


耳鳴りがしているところへ
さらに電車の騒音や街中の騒音が入ると
耳に更なるダメージになる危険性があります。


ヴォーカリストの方が
外へ出る時にはマスクを欠かさない
と同じように、大音量で音楽を聴いたら
その後の外出には耳栓を欠かさない
というのも新たな常識になるかもしれませんね♪



今日の研究レポートはここまでです。