ロングトーンを鍛えたら…
今日は
ロングトーンを鍛えたら…
について研究したいと思います。
前回の研究レポートでは
語尾をカウントした後は…
ということをテーマに研究しました。
それに当たり、ワタクシの持論は…
ロングトーンを徹底して鍛える
ということが大切であると唱えました。
本日はレベル9についてご紹介致します!
レベル1が『言い訳しないでやる決意』で
レベル2が『基礎体力のトレーニング』で
レベル3が『腹式リップロールを行う』で
レベル4が『体幹リズム法を行う』で
レベル5が『音程を取る力を強化する』で
レベル6が『ブレス(息つぎ)を意識する』で
レベル7が『語尾をカウントして伸ばす』で
レベル8が『ロングトーンを徹底して鍛える』です。
では、レベル9はと申しますと…
耳を鍛え直す ということです。
「えっ!?歌い方じゃなくて耳?」
「耳なんか鍛えて歌の表現力が付くの?」
と思われた人もいらっしゃるかと思います。
しかし、よ~く考えてみて頂きたいのは
歌の善し悪しは
どこで判断をしているのか?
ということであります。
「歌の善し悪しは心が決めているだよ」
という意見も頂けそうですが
その”心”に到達するまでに
必ず”耳”から入って音を聴きませんか?
ですから、出口の歌や声を鍛え続けるのと同様
入り口の耳を鍛え直すことも大切
という訳なのでございます。
では、耳を鍛え直すとは?
どういうことなのかをご説明致します。
カラオケに行って
あなたが歌っているところを
例にして考えてみましょう!
選曲して、マイクを持って歌い始めたら
まず何を聴きますか?
という質問をされたことがないかと思います。
「なんだその質問は?ヾ(▼ヘ▼;)」
歌というのは何を聴いて歌うか?
という質問をされたら、当然…
演奏(伴奏)を聴いて
その演奏に合わせて歌う
というのが一般的ですよねぇ?
「当たり前じゃん!(  ̄っ ̄)」
では、その当たり前を少し掘り下げて
演奏の何を聴いて歌いますか?
という質問になったらどうでしょうか?
「演奏の何を…?何をって何?( ̄∩ ̄#」
質問の意味が分からないかもしれませんが
演奏と言っても…
各楽器が重なり合って
ひとつの楽曲を構成している
という細かなことが言える訳です。
これはよくワタクシが
ヴォーカリストさんに質問することですが
ある程度歌った後で…
何の楽器を軸にして
あなたは歌を歌っていますか?
つまり、リズムにキレがない人には…
リズム楽器を意識して
歌ってますか? という感じに
逆に、雰囲気が今ひとつという人には…
和音楽器の構成音を意識して
歌っていますか? という感じに
色々と質問して問題意識を高めてもらいます☆
「演奏の全体を聴いていれば大丈夫」
「歌うのが精一杯で細かいところまで聴けない」
という意見のヴォーカリストさんも
いらっしゃるかもしれません。
でも、今のままの歌い方をしていたら
(今のままの聴き方をしていたら)
結局はず~っと今のままの可能性が高く
今の自分に納得できていない人なら
その嫌な自分がず~っと自分のまま…
どうでしょうか?
よく言われていることですが
人間は意識して変わろうとしないと
ず~っと変わらないで人生を終える
という生き物なのです。
別に、哲学や道徳を
説こうとしている訳ではございません。
ただ、音楽を聴く時に意識して
ちょっとだけ聴き方を変えてみたら
着実に歌が良くなってくる
という効果を実感できるとワタクシは考えています!
昨日も述べましたが
歌の雰囲気は作るというよりも…
基礎をしっかりと身につけて
こういった細かな所を意識すると
自然と雰囲気が出てしまう
というのがある訳でございます☆
従って、ロングトーンを徹底して鍛えた後は
耳を鍛え直す
(演奏の聴き方を変える)
ということをやるべきです♪
今日の研究レポートはここまでです。