上手くではなく 伝えるための歌
実践的な歌唱論を学んでいく際に
上手くではなく 伝えるための歌
ということを本日は研究してまいります。
歌を一生懸命練習されている方々の中には
歌が「上手くないから感動させられない」と
考えてしまっている方が多いそうですが…
確かに 感動させられている人の歌は
上手いのもありますが でも大切なのは
感動させられている人が伝えようとしてる
『その何か』をハッキリ持っていること
だとワタクシは長年の研究から感じています。
それだったら自分も伝えたいことがある! と
思った方は その伝えたいことを具体的にして
どうやったら伝わるようになるかを考える…
上手さも伝えるための手段の1つだが
しかし 上手さは手段の1つだけであり
本当に大切なのは『何を伝えたいか?』
あなたにそれが無ければ あっても
具体的に相手に伝えられなければ
あなたの歌は人に何も与えられない
ので 歌はとても難しいとされている訳です。
ワタクシのレッスンを受けてくれている女性に
歌で人々を笑顔にしたい!笑顔になって欲しい!
と本当に心の底から思って練習しています…
だからこそ『笑顔にするために何をする?』
という ちょっと理屈っぽくなってしまう
部分もしっかりと基礎を固めながら考える
ことも 同時進行で指導している訳なんですね。
(本当に "上手い人" ならたくさんいます)
従って 本当の意味で感動する歌が歌える人は
『伝えたいことを具現化する力+技術力』
を身につけている人であり 上手さだけを…
追求するのは かなりズレてしまうので
本当に人を感動させられる歌を歌う人に
なりたいのであれば まず 伝えることを
具体的にまとめて そこをベースにし
そのベースを伝えられるための技術を
身につけている必要がある
というやり方が 理に叶っている訳ですね。
ちなみに、優しさや寂しさなどのひと言では
具体的に伝えたいことにならないです…♪
今日の教訓:
上手くなれば感動させられる!
そう思って練習するのも一理あるが
それよりも最終的に必要なことは
あなたが『何を伝えたいのか?』
思いどおりに作詞ができる本 リスナーの心をつかむ歌作りの実践テクニック
- 作者:田口 俊
- 発売日: 2012/05/25
- メディア: 単行本